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小児科外来

小児科診療ご案内

 診療のご案内  
 
  今月のスケジュール
 
 <小児外来(完全予約制):予防接種・健診>
   月曜日~金曜日  午前中 9:00~12:00 午後 13:30~17:00  
 
  土曜日     午前中
  
  担当医師  月~金曜日               石橋 俊秀 医師 
        第1・5土曜                        高橋 瑞穂 医師
          第2・3・4土曜                   大分大学小児科医師
  *但し、学会・出張により休診の場合もございますのでご了承下さい。

  医師:石橋 俊秀(イシバシ トシヒデ)先生
  出身:長崎県南島原市(雲仙普賢岳の麓)
  経歴:地元の島原高校から栃木県にある自治医科大学に進学。
     赴任される2年前は佐賀県武雄市の医院に勤務し、園医と小学校の校医を引き受けていました。
 挨拶
    私は、令和5年4月1日から井上病院に赴任しました小児科医の石橋俊秀と申します。
    アレルギー性疾患と感染症が得意です。
    趣味は観光旅行(梅、菜の花、桃、桜、シャクナゲ、ヒマワリ、コスモス、紅葉や温泉巡り)、
    ゴルフ、マラソン、ノルディックウォーキング、オルレ、将棋、囲碁、読書と映画鑑賞などです
    よろしくお願い致します
 
    小児科専用電話番号 0982‐23‐7402 
           受診前にお電話ください。

    当面、上記の診療体制になります。ご迷惑をお掛けしますがお願い致します。

 



診療方針について

出来るだけ丁寧な診察と説明を心掛けています。そのために、熱が入りすぎて診療時間が長くなることがあります。

説明の補助のためにいろんなパンフレットを準備しています。より良い診療に役立てたいと思っています。

何でも気軽に相談しやすい雰囲気作りのために努力を続けます。皆様よろしくお願いいたします。

施設紹介

小児科入り口
 
 
待合室
診察室
療養室
こども専用トイレ
オムツ交換室

延岡保健所管内の感染症情報


日時/病名

3/3~3/9

3/10~3/16

3/17~23

インフルエンザ

1.29

4.14

2.71

新型コロナ感染症

5、14

3.86

3.43

RSウィルス感染症

2.00

1.75

2.00

咽頭結膜熱・アデノ

0.00

0.25

0.00

A群β溶連菌感染症

1.00

3.00

2.00

感染性胃腸炎

3.50

3.75

4.75

伝染性紅斑

0.50

0.50

0.25

突発性発疹

0.25

0.00

0.50

インフルエンザ感染症が再流行しています。主にB型です。新型コロナ感染症はなかなか下火になりません。ノロウイルスによる感染性胃腸炎が少し上昇しています。また、宮崎市内ではロタウイル感染症も確認されています。

溶連菌感染症も要注意です。喉が痛い、ベロが赤い(イチゴ舌)や体の発疹があれば疑いが強くなります。乳幼児ではRSウィルス感染症とヒトメタニューモウィルス感染症が重症化して、入院が必要な事もあります。特に1歳未満が要注意です! 

全国的に百日咳が流行しています。3月10日~3月16日の週には宮崎県内で35例が延岡市でも9例(10歳代)が報告されました。県内の第1週~12週の合計で205例(12週だけで38例)が報告されています。


百 日 咳

原因:百日咳菌またはパラ百日咳菌とう言う細菌が原因

潜伏期間:7~10日

症状:2週間以上咳が続く咳、息を吸うときに笛を吹くようなヒューという音が出る、

連続した咳込み(スタッカート様)、咳込んだ後で吐く。※録画しましょう。

その他:激しい咳のために顔面浮腫、眼球結膜出血、鼻血

経過:カタル期(風邪症状)2週間、痙咳期(咳がひどい)2週間、回復期2~3週間。合計で60~90日続くのが、百日咳という病名の所以です。

合併症:無呼吸(6ヶ月未満が特に要注意)・・疑った時点で入院を推奨します。

細菌性肺炎(全体の5%、6ヶ月未満の10~25%)、

心不全、けいれん(2%)、脳症(0.5%)

検査:1)遺伝子DNAを調べるLAMP法(鼻腔から調べる)・・・4~5日掛る

2)採血して百日咳の抗体価(IgAとIgM)を調べる・・・4~5日掛る

治療:マクロライド系と言われる抗菌薬を使用する。

   1)クラリス 1日2回7~14日間、2)ジスロマック 1日1回3~5日間

出席停止:特有の咳が消失するまで、または5日間の適切な抗菌薬療法が終了するまで。


RSウィルス感染症

原 因:RSというウィルスが原因です。

感染経路:咳やくしゃみに伴った飛沫感染や接触感染で感染します。

潜伏期間:4~5日。

症状:発熱、咳、鼻水、くしゃみなど。咳は朝方ひどくなることが多い。新生児が罹ると無呼吸を起こすことがあります。毎年冬期に流行しやすいが、夏期に流行することもあります。1~2歳までに殆どの子が罹り、何度でも罹ることがある疾患です。

検 査:迅速検査キット(単独型とアデノ同時検出型)があり、約15分で判定します

合併症:中耳炎、クループ、細気管支炎、気管支炎や肺炎を起こします。

◎細菌感染を合併した場合には、抗菌薬が有効です。

 クループは気管と食道の境目となる「蓋のようなもの」(喉頭蓋)の炎症であり、犬が吠えるような「かん高い音」(オットセイが吠えるような)「かん高い音」が特徴です。

治 療:特効薬はありません。①気管を拡げて痰を出しやすくします。気管支拡張薬としては、水薬、粉薬、吸入とテープ(シール)があります。薬としては、長時間作用するテープ剤が優れています。咳は朝方ひどくなることが多いので、就寝前に貼ると朝方が一番効いています。欠点は6ヶ月以上でないと使用できないこと、小さい子では手足の震えなどの副作用がでやすいこが問題です。その他に、汗かきの人や湿疹がひどい子はかぶれやすいので使用できないこともあります。

 ②他にムコダインなどの去痰剤(痰を切りやすくする薬)も良く使用されています。

 ③乳児の鼻水に関しては、鼻吸い器も有用です。クリニックでは吸引をします。

入院例では、点滴、酸素吸入や人工呼吸を考慮します。

◎クループの場合にはボスミン吸入やステロイド剤の内服・注射製剤があります。

入院の目安:①呼吸困難・・ゼーゼーが遠くから聞こえる、陥没呼吸が見られる(あばら骨の間が息をする時に凹む)。酸素飽和度を調べる器械が有用です。1)通常は95~100%ですが、重症になるほど低下します。2)95~90%はかなり苦しい・・入院を考慮する。3)90%未満は非常に苦しいので、すぐ入院すべきです。

②脱水症・・哺乳量がかなり減る(食欲がいつもの3割以下になる)。

③不眠・・夜間ほとんど眠れていない。

予 防マスクやうがいはいくらか効果が期待できます。

予防接種はありますが、一般的ではありません。早産、先天性心疾患やダウン症候群などに限定した特別許可制で使用されています。

登園・登校:解熱し、元気であれば外出可能です。保育園・幼稚園によっては、

登園許可証が必要です。

注意点:早産児や年少児ほど重症になりやすい特徴があります。年長になりにつれて重症化し、入院となる頻度は減少します。

アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎

A)アレルギー性鼻炎

原因:ハウスダスト、犬猫の毛や花粉(スギ、ヒノキ、イネ科の植物など)などが原因。

スギやヒノキなどの花粉が原因の場合には花粉症と言われる。

症状:鼻水、鼻づまり、くしゃみなど

治療:1)原因の除去と回避:

a)ダニ:清掃、除湿、防ダニ布団カバーなど

b)花粉:マスク、メガネなど。

2)薬物療法

a)内服薬:ムコダイン、アレジオン、シングレアなど。

b)点鼻薬:アラミスト点鼻薬(写真1)、ナゾネックスなどの点鼻薬(写真2)

c)アレルゲン免疫療法

3)鼻うがい液や鼻洗浄液:ハナクリーンS、ハナノアナ・シャワータイプ、

サイナス・リンス(写真3)などが市販されている。

4)手術療法(皮下、舌下)

※薬物療法だけでは、効果が不十分な方は、鼻洗いや鼻洗浄を併用してみましょう。

B)アレルギー性結膜炎

原因:同上

症状:目の痒み、充血、浮腫

治療:内服=アレジオンなどの抗ヒスタミン薬)

点眼薬1)アレジオンLX(写真4)などの抗ヒスタミン薬

2)フルメトロンなどのステロイド剤

★追記)花粉症でお困りの方は小児科、内科、耳鼻科や眼科に症状に相談しましょう。

出来ましたら、花粉が飛び散る前から、花粉が減少するまで予防しましょう。

小児科医 石橋Drより

サンドフラワーフェスタ2025~花咲く海辺のワンダーランド~

 宮崎市のみやざき臨海公園でサンドフラワーフェスタ2025が3月22日(土曜日)から4月6日(日)まで開催される。翌週には降雨が予想されていたので、私は2025年3月23(日)に訪れた。

今回のテーマは「不思議の国のアリス」となっていて、『懐中時計、いもむし、チェシャ猫、ティーポット、シルクハット、白うさぎ、トランプ、シルクハット、旅するアリス、きのこ』という作品の配置図と製作名が併記されていた。また、砂像制作工程が簡単に説明されていた(型枠設置⇒重機を使った砂入れ⇒締固め⇒型枠外し⇒彫刻)。

「旅するアリス」が一番大きくて(3m×3m×3m)、迫力があった(写真1)。その他では周囲に動物のミニチュアが配置されたユーモラスな「いもむし」(写真2)、今にも噛みつきそうなチェシャ猫(写真3)が気に掛った。可愛いピンクのフラミンゴと綺麗な花々のコラボも良かった(写真4)。中には部分的に壊れていて、『非常に残念だなぁ』と思った。人為的な破損でなく、先日の雨のためと思われた。砂像制作を親子で楽しむ人達もいた。

インターネットで砂像制作について調べると、次のような事が記載されていた。

1)時間をかけて砂の中の水と空気を抜くことで、砂の密着度が高くすることが重要。

2)上から順に砂像を彫ります。型枠を一段外し、道具を使って砂を彫刻していきます。

3)形が定まったら、表面を固めるために水で希釈したコーティング剤を噴霧器で吹きかけます。コーティング剤が乾いたら吹きかける作業を繰り返し行い、表面をしっかり固めます。砂像は、上から順に完成していきます。

4)大きな砂像になると、数人がかりで砂像制作に長期間掛かります。

植物に注目してみると、シバザクラ、パンジーとブーゲンビリアは直ぐに分かった。その他、ハーブミックス、ペチュニア、キンギャソウ、シロタエギク、リナリアやツゲなど合計12種類の植物が使用されていた。

流れ着いたプラスチックのおもちゃ(魚、タツノオトシゴなど)による作品や流木を使った“盆栽風の作品”も展示されていた。カワハギやハコフグなどの海の生き物展覧も開催されていた。

日時によって、いろんなイベントが計画されている。砂像制作体験(毎日)、みやざき犬とあそぼう(土曜日)、砂場の宝探し(土曜日)、サンマリーナ宮崎乗船体験、スケッチ大会、出張ふぇれあい動物園(3月29日)、砂像コンクール(3月30日)、花苗プレゼント、ステージエベントなど。

帰りがけに「命の丘」の展示に気づいた。駐車場は海抜5.8mなので、津波の場合には高台に避難しましょう。マリーナ周辺の避難場所として命の丘(海抜13.5m)が紹介されていた。地震、津波や火事などの災害時などには冷静に対処したいものだ。

飲料水の自販機があったが、食べ物が買えなかった。結構の人出で賑わっていたので、『キッチンカーが出ていたら、お菓子や食べ物が売れそうだ』と思った。

<サンドフラワーフェスタ2025の写真>

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